Canonical、Ubuntu Pro for WSLを発表

by Canonical on 5 March 2026

Windows環境におけるUbuntu 24.04 LTSWSLインスタンスにセキュリティメンテナンスとエンタープライズサポートを一括して提供。包括的なシステム管理機能も利用できるサブスクリプションサービス。

Canonicalは本日、Ubuntu Pro for WSLの一般提供を発表しました。Microsoftストアからインストール、ソースコードとベータ版はGitHubからダウンロード可能です。

「CanonicalとMicrosoftは、緊密なパートナーシップを通じてWSLの各種機能を構築しています。この取り組みは、WSLを利用して実運用向けのLinuxソリューションを構築する企業の開発者に有益です。」

Microsoft、WSLプロダクトマネージャー、Craig Loewen氏

Ubuntu Proは、エンタープライズグレードのセキュリティメンテナンスとサポートをデスクトップ、サーバー、IoT機器に提供するサブスクリプション。このたび、この実証されたサービスをWSLにも展開することにより、セキュリティとコンプライアンスに対するITマネージャーのニーズに応え、企業へのWSL導入を促進します。

開発者に力を、ITチームに安心感を

WSLは、フル仮想マシンやデュアルブートのデメリットなしに、開発者、システム管理者、ヘビーユーザーにLinuxのネイティブ機能を提供するものです。ユーザーはWindowsでそのままLinuxのコマンドラインツール、ユーティリティ、LinuxのGUIアプリケーションを実行できます。またNVIDIAとの協力により、WSL 2ではUbuntu上のアプリケーションがWindowsホスト上のGPUドライバーを直接利用できるため、実際のLinuxと同様にGPUを利用した高速処理が可能です。Ubuntu Proでは、この開発者重視のツールが、最大15年間のセキュリティメンテナンスとフルサポートを備えたエンタープライズソリューションに変身します。

多くの企業はセキュリティとコンプライアンスに関して厳しいポリシーを持ち、モニタリングやサポートのないオープンソースソフトウェアにはリスクがあるとして採用を見送ってきました。しかしUbuntu Pro for WSLはExpanded Security Maintenance(ESM)を含み、各社は管理ポリシーに従ってCVEセキュリティ更新を適用できます。Canonicalは、Ubuntuのリポジトリでパッケージとして公開されるソフトウェアに対して、最大15年間のCVEセキュリティパッチを提供します。Ubuntu Proのサブスクリプションは、Python、Go、Rustなど、WSL上の一般的なツールチェーンのセキュリティメンテナンスにも対応します。このターンキーソリューションにより、セキュリティの脆弱性が高い信頼性とスピードで修正され、WSLは企業にとってコンプライアンスを満たす実用的な選択肢となります。

またUbuntu Pro for WSLにより、システム管理者はUbuntu対応のシステム管理ツールであるCanonicalのLandscapeでインスタンスを管理できます。LandscapeのWSL管理機能は現在ベータ版です。セルフホスト型のLandscapeサーバーから、改善に向けたご意見をお聞かせいただければ幸いです。またはLandscape SaaSにお申し込みください。Landscapeは、Ubuntu Pro for WSLの設定後、運用されているすべてのWSLインスタンスをモニタリングし、自社のWSLプロビジョニングポリシーと設定ポリシーに適合しているWindowsホストとしていないWindowsホストを識別します。

Microsoftのエコシステムツールとともにシームレスにインストール

個人ユーザーは、MicrosoftストアからUbuntu Pro for WSLをクリックするだけでインストールできます。標準的なMSIXパッケージのUbuntu Pro for WSLは、既存のエンタープライズ管理ワークフローとスムーズに統合し、Microsoftのエンタープライズツールを使用して簡単にインストールと設定が可能です。インストールと設定は、Microsoft Intuneなどのクラウドベースのツールや、Microsoft Active Directoryで定義されたグループポリシーでも可能です。

Ubuntu on WSLのイメージは、Microsoftストアのほか、ファイアウォール内でのダウンロードと配布にも対応します。つまり企業がイメージを社内でホストし、従業員が使用するWSLイメージを集中管理することも可能です。

包括的なエンタープライズサポート

セキュリティや導入の利便性に加え、Ubuntu Pro for WSLのもうひとつの特長は、WSLを使用する開発者に対応する新しいサポートモデルです。Canonicalは、電話とチケットによる包括的なサポート(Ubuntu Pro + サポート)を含むサブスクリプションをご用意しています。これによりWindowsネイティブの開発者は、Linux環境についての専門的なサポートを効率的に得られます。

Ubuntu Pro for WSLは、Canonicalの優れたセキュリティやサポートをWindowsのエコシステムにお届けします。Canonicalの個人ユーザー向け無料サブスクリプションおよび有料サブスクリプションをご利用ください。

次の段階

ウェビナーを見る:企業のWSL環境におけるUbuntu

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