Google CloudのArm搭載T2A仮想マシン向けUbuntuをリリース
by Canonical on 24 August 2022
2022年7月13日:CanonicalとGoogle Cloudは本日、GoogleのCompute Engine上で動作するTau T2A仮想マシン(VM)のプレビュー版向けに最適化したUbuntuイメージを発表しました。これによりGoogle Cloudのユーザーは、クラウドオペレーティングシステムとして人気の高いUbuntuを、セキュリティ、拡張性、費用対効果に優れたクラウドインフラストラクチャ上で実行できます。Ampere® Altra®プロセッサを搭載したArmベースのT2A VMは、マイクロサービス、アプリケーションサーバー、機械学習(ML)、オープンソースデータベース、インメモリキャッシュなどのコンピューティングワークロードに最適です。

Canonicalは10年前から長期戦略としてArmアーキテクチャに取り組んでいます。Computex 2012ではMiTACがUbuntuを実行するArmサーバーを初めて発表しました。またUbuntu 14.04 LTSは、Armv7-A Cortex-A15チップやArmv8 SoCをいち早くサポートしました。Canonicalは、Armへの取り組みを始めて以来、x86とArmの混在環境、複数のSoC、大規模な運用環境のプロビジョニング、パブリッククラウドとプライベートクラウドの混合運用などの課題に力を注いでいます。CanonicalとAmpereはこの戦略の一環として協力し、リリースの時点でSOC認定済みUbuntuイメージを市場化しています。本日のT2A VM向けに最適化されたUbuntuは上記の課題の解決を容易にします。
Google Compute EngineのシニアプロダクトマネージャーであるJamie Kinney氏は次のように述べています。「Google CloudのT2A VMと、Canonicalチームがサポートしている対応Ubuntuイメージのリリースという形で、当社はArmアーキテクチャでの顧客体験を最適化するためにCanonicalと共同出資を行っています。同時に、最新のUbuntu 22.04 LTSや今後リリースされるUbuntu 22.10をはじめとする人気の高いオペレーティングシステムで顧客が使い慣れたパッケージやライブラリを利用できるようにしていきます。」
Canonicalには、コンピュートコンティニュアム全体で動作する製品があります。その4つのドメインとは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、マイクロクラウド、IoTです。Canonicalは、4つのすべてのドメインでArmをサポートすることに全力を注いでいます。ご存じのとおり、これらの各ドメインには独自の重要な要素、制約条件、チャンスがあります。Canonicalはそれぞれのドメインで効率的な運用が行えることを重視しています。パブリッククラウドのドメインでは、Ubuntuはすべてのパブリッククラウドにおいて世界的に人気の高いオペレーティングシステムです。
最適化されたUbuntuイメージは、Google Cloud T2Aマシンをはじめとする個々のハイパースケールクラウドプロバイダーで使用できます。プライベートクラウドでは、ベアメタルからアプリケーションまで、データセンターのあらゆるレイヤーから運用における摩擦を排除することを目的とした、Armと親和性の高いテクノロジースタックがあります。MAASはベアメタルのプロビジョニングを提供します。MicroK8sはコンテナのオーケストレーションを行います。Jujuはアプリケーションやインフラストラクチャレイヤーでライフサイクルの運用自動化を可能にします。
リソースに制約がありながら大容量が期待されるマイクロクラウドでは、クラウドと類似したアーキテクチャが可能です。そのため、分散されたArmノードはより高速な繰り返し動作や局部的な低レイテンシコンピューティングが可能になります。IoTのドメインでは、Snapがアプリケーションの依存性をコンテナ化し、Ubuntu Coreは本体とそのアプリケーションを自動的に更新します。セキュアで、堅牢性が高く、インストール、メンテナンス、アップグレードが簡単であることが、Arm IoTシステムに提供する重要な品質です。
Ampere Computingのソリューション部門シニアディレクターであるSean Varley氏は次のように述べています。「AmpereとCanonicalは、製品ライン全体にわたってリリース時に顧客をサポートできるように緊密に連携してきました。両社のコラボレーションは半導体からアプリケーションにまで及び、お客様には期待どおりのサポートや機能を利用してワークロードの開発や実装を行っていただけます。これによりCanonicalのAnbox CloudをT2Aインスタンスで実行するクラウドゲームやAndroidアプリのエミュレーションなど、新しいArmネイティブの用途が実現することでしょう。」
Ubuntuの利点とT2Aマシンのパフォーマンスを活用することで、企業はミッションクリティカルなワークロードを最適なコストで実行できるようになります。さらに、Armベースのプラットフォームは特にAnbox Cloudのような新しい用途にも適しています。
Anbox Cloudは任意のクラウド上で大規模にAndroidを実行するCanonicalのソリューションであり、T2A VMのパフォーマンスと密度を有効に活用します。Anbox Cloudによって、クラウドゲーム、Androidアプリの自動化、定期的なテストのような用途が可能になります。
CanonicalのAnbox Cloud部門エンジニアリングマネージャーであるSimon Felsは次のように述べています。「AndroidをネイティブのArmで実行することは、Anbox Cloudが高いパフォーマンス、密度、アプリケーションの互換性を提供するために重要です。Google Cloudによる強力なT2A仮想マシンの発表は、お客様にとってクラウドでのArmの可用性をさらに広げる新たな基盤となります。」
使い始めるには
Tau T2A VMでUbuntuを利用するのは簡単です。Google Compute EngineでVMを作成するときに、マシンタイプとしてTau T2A、オペレーティングシステムとしてUbuntuを選択するだけです。
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