Ubuntu CoreがMediaTek Genioに対応

by Canonical on 18 August 2025

CanonicalとMediaTek Inc.の戦略的パートナーシップに基づき、初めてMediaTekのGenio 350、510、700、1200プラットフォーム向けにUbuntu Coreイメージを最適化。

本日、Ubuntuを提供するCanonicalとMediaTekは、MediaTekのGenioプラットフォーム向けに最適化された初のUbuntu Coreイメージを正式にリリースすることを発表しました。今回リリースの最適化されたイメージにより、MediaTek Genio 350、510、700、1200向けのUbuntu Coreをダウンロードし、IoT開発の出発点として活用できるようになります。MediaTekのGenioプラットフォームでUbuntu Coreがサポートされることにより、小売、ロボティクス、産業、医療、家電など、ほぼあらゆる分野で幅広いアプリケーションの開発に取り組むことができます。

このイメージは一般公開されており、誰でもubuntu.comに記載の手順に従ってダウンロードし、MediaTekのGenio開発キットにフラッシュすることができます。

MediaTekのIoT担当アソシエイトバイスプレジデントであるSameer Sharmaは次のように述べています。「今回のリリースにより、MediaTek Genioの開発者は、数百ものユースケースに対応するアプリケーションを、新たなレベルのパフォーマンスで開発できるようになるだけでなく、開発期間と市場投入までの期間を短縮できます。すでにリリース済みのUbuntu DesktopおよびUbuntu ServerにUbuntu Coreが加わったことで、OSの選択肢が増え、オンデバイスのセキュリティが強化され、動作が軽量化されます。」

最適化されたUbuntu Coreで市場投入までの時間とメンテナンスコストを削減

MediaTekはUbuntu Coreを活用し、開発者に以下のメリットをもたらす次世代デバイスを開発しています。

  • 広く普及しているフル機能のOSに、すぐに使えるサンプルのアプリケーションとライブラリを統合することで、市場投入までの時間を短縮する。
  • Canonicalのソフトウェア更新と長期的なメンテナンス/サポートを活用し、現在および将来の規制要件に適合するエンタープライズ対応のハードウェアとソフトウェアを実現する。
  • OEM/ODM、長期的なライフサイクル管理、商用展開をサポートするプロフェッショナルサービスなど、最適化済みのイメージを活かしたエコシステムにより、ソフトウェアの保守にかかる労力とコストを削減し、さらなる拡張を可能にする。

MediaTekはCanonicalと積極的に協力し、MediaTekの強力なGenioプラットフォーム上で動作するIoTアプリケーションを開発することを目的とした、信頼性が高くセキュリティ重視の高性能なオープンソースOSを開発者に提供しています。この最適化されたUbuntu Coreイメージを利用する企業は、OSに対する最長12年間のサポートにより、IoT業界の規制コンプライアンスとセキュリティの要件を容易に満たすことができます。

Canonicalのシリコンアライアンス部門VPであるCindy Goldbergは次のように述べています。「Canonicalは、開発者や企業に信頼性が高くセキュリティに優れたOSを提供できるよう、シリコンパートナー各社と協力して、幅広いSoCおよびプラットフォームでUbuntuを利用できるようにする取り組みを進めています。MediaTekのGenioプラットフォームに対応した今回のUbuntu Core LTSのリリースにより、Ubuntu Desktop、Ubuntu Server、Ubuntu Coreという3つの主要なUbuntuフレーバーが揃います。今後、Ubuntu Coreが持つセキュリティ、信頼性、デバイス管理機能を活用していただければ幸いです。」

Ubuntu Core:セキュリティ、信頼性、管理機能を必要とするIoTの用途に最適

Ubuntu Coreでは、主に以下の特長を開発に活用することができます。

  • snapによる厳格なアプリケーション隔離:各アプリケーションはコンテナ化され隔離されているため、侵害されたアプリケーションがコアシステムや他のアプリケーションに影響を与えることはありません。
  • 変更不可能な読み取り専用のルートファイルシステム:重要なシステムコンポーネントへの不正な変更を防ぎ、システムの完全性と破損や改ざんに対する耐性を確保します。
  • セキュアブート:ブートシーケンスの各コンポーネントを暗号的に検証することでセキュリティをさらに強化し、起動時に検証済みのソフトウェアのみが実行されるようにします。
  • フルディスク暗号化:物理デバイス上のデータを保護し、侵害された場合でも情報の機密性を維持します。
  • 自動のトランザクション更新と以前の状態へのロールバック:最小限のダウンタイムでデバイスを安全かつ最新の状態に保つことができます。
  • Ubuntu Classicの5分の1のサイズの軽量OS:リソースが限られた環境に最適です。

商用プロジェクトに携わる皆様へ

Canonicalは、市場投入までの時間を短縮するために、シリコンベンダー、ボードメーカー、大手企業各社と提携しています。MediaTek GenioプラットフォームにUbuntuを導入し、継続的なバグ修正とセキュリティメンテナンスの提供をご希望の場合、またはカスタムボードのイネーブルメントやアプリケーション開発サービスに対応した当社のソリューションに関する詳しい情報をご希望の場合は、Canonicalまでお問い合わせください。

プラットフォームについてご不明な点や、Canonicalの認定プログラムの詳細については、こちらからお問い合わせください

Canonicalについて

Ubuntuを提供するCanonicalは、オープンソースのセキュリティ、サポート、サービスに特化した企業です。ポートフォリオには、極めて小型のデバイスから大規模なクラウド、カーネルからコンテナ、データベースからAIまで、重要なシステムを幅広く含みます。Canonicalは、大手技術ブランド、スタートアップ企業、行政、ホームユーザーを取引先に持ち、すべての皆様に信頼性の高いオープンソースを提供します。

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