Canonical、Sunbeam プロジェクトで商用 OpenStack を小規模クラウド環境向けに公開
by Canonical on 18 July 2023
Canonicalは本日、新しいSunbeamプロジェクトで商用のOpenStack製品を小規模なクラウド環境向けに公開すると発表しました。Sunbeamは100%オープンソースで無料のプロジェクトです。現在、自社でデプロイを完了された方には、総合的なセキュリティ対策と商用サポートを含むUbuntu Pro + サポートサブスクリプションにもお申し込みいただけます。これにより高額のプロフェッショナルサービス契約なしでプロプライエタリのソリューションからOpenStackに乗り換え、レガシーの小規模なIT環境を最新の状態に移行できます。
CanonicalのプロジェクトマネージャーであるTytus Kurekは次のように述べています。「従来、商用のOpenStackプラットフォームには、ベンダーの例外なしに常に有料のコンサルティング契約が付属していました。しかしCanonicalはオープンソースを推進する方針に基づき、誰にでも自力でデプロイしていただける実運用グレードのプラットフォームをコミュニティに提供いたします。SunbeamはOpenStackの導入初期に伴う多数の障壁を取り除き、自律機能を持つプライベートクラウドへの第一歩となります。」
これまでで最も手軽なOpenStack
Sunbeamはすっきりしたインタフェースを持ち、インストールの説明も単純なため、OpenStackに経験のない方でも導入できるため、詳細な技術的知識がなくてもすぐにOpenStackに親しめます。また、積極的なエンジニアならブートストラップを開始し、完全に機能するクラウドを短時間で構築できます。さらにSunbeamのアーキテクチャは軽量のため、ワークステーションやVMなどハードウェアリソースの限られたマシンでも使用でき、テスト目的での専用ハードウェアはほぼ不要です。
K8sネイティブのアーキテクチャ
Sunbeamの一番の特長はK8sネイティブのアーキテクチャです。コンテナ内でサービスを実行することで、OpenStackを基盤となるオペレーティングシステムから完全に切り離し、昔から難しいとされるアップグレードなどの作業を簡単にします。しかしSunbeamは単なるKubernetes上のOpenStackではありません。StatefulSetsやオペレーターなどのKubernetesネイティブの機能を使用し、OpenStackがついに他のクラウドネイティブアプリケーションと同様にモデル化、デプロイ、管理可能となるのです。企業は1つの基盤でインフラやアプリケーション全体を管理し、OpenStackの新しい快適な環境を利用できます。
Open Infrastructure FoundationのジェネラルマネージャーであるThierry Carrez氏は次のように述べています。「OpenStackユーザーの70%以上はKubernetesも運用していますが、KubernetesはOpenStack環境自体の管理にも利用されることが増えています。世界で4,000万以上のOpenStackコンピューティングコアが運用されている現在、Sunbeamは、小さなラボから世界規模の組織まであらゆる環境にOpenStackを導入して運用する新しい道を開きます。CanonicalがSunbeamを通じてOpenStackとKubernetesの両方のアクセスを容易にしたことをうれしく思うと同時に、今週バンクーバーで開かれるOpenInfra Summitで披露することを楽しみにしています。」
Sunbeamは、OpenStackの最新版である2023.1(Antelope)を搭載しています。早期に導入された方には、来年、Skip Level Upgrade Release Process(SLURP)メカニズムを通じてバージョン2024.1に直接アップグレードしていただけます。現在のSunbeamには中核的なOpenStackサービスしか含まれませんが、まもなくOpenStack Charmsと同じフル機能が装備される予定です。OpenStack Charmsは、OpenStackを実装するためのCanonicalのリファレンスアーキテクチャの中心であり、アップグレード、バックアップ、拡張などOpenStackの標準的な運用タスクをパッケージしたソフトウェアコンポーネントです。
Sunbeamの詳細
ワークステーションやVMでSunbeamをテストし、今すぐOpenStackに親しみましょう。
7月12日のオンラインワークショップでは、Sunbeamの解説を聞き、1時間で自分のクラウドを立ち上げることができます。
専門家とのご相談をご希望の方はCanonicalにお問い合わせください。
ニュースレターのサインアップ
関連記事
OKE 対応 Ubuntu ノードの限定公開を開始
OKEに対応したUbuntuワーカーノードの限定提供を開始 Oracle Kubernetes Engineが、カスタムイメージなしでワーカーノード用のUbuntuイメージをネイティブにサポートするようになりました Ubuntuを提供するCanonicalは、Oracle Kubernetes Engine(OKE)に対応したUbuntuワーカーノードの限定提供が開始されたことを発表しました。これによりOKEは、カスタムイメージなしでワーカーノード用のUbuntuイメージをネイティブにサポートすることになります。これらの利用方法の詳細については、当社のドキュメントをご覧ください。 Kubernetes上のアプリケーションはコンテナ内で実行されますが、ワーカーノードの基盤と […]
Canonical、FIPS対応のKubernetesを公開
FIPS 140-3暗号化とDISA-STIGハードニングを備えた、FedRAMP対応のKubernetesクラスターとアプリケーションスイートを導入しましょう。 本日、KubeConにおいて、Ubuntuを提供するCanonicalは同社のKubernetesディストリビューションでFIPSモードを有効化するためのサポートを公開しました。これにより、高いセキュリティの導入や連邦政府向けの導入に適したスケーラブルなクラスターの構築と管理に必要なすべての要素を提供します。バージョン1.34以降、Canonical Kubernetesは認証済みの暗号モジュールを使用した内蔵FIPS 140-3機能とともに使用できます。このFIPS機能を備えた導入により、snapパッケージと […]
Canonical、Ubuntu Pro for WSLを発表
Windows環境におけるUbuntu 24.04 LTSのWSLインスタンスにセキュリティメンテナンスとエンタープライズサポートを一括して提供。包括的なシステム管理機能も利用できるサブスクリプションサービス。 Canonicalは本日、Ubuntu Pro for WSLの一般提供を発表しました。Microsoftストアからインストール、ソースコードとベータ版はGitHubからダウンロード可能です。 「CanonicalとMicrosoftは、緊密なパートナーシップを通じてWSLの各種機能を構築しています。この取り組みは、WSLを利用して実運用向けのLinuxソリューションを構築する企業の開発者に有益です。」 Microsoft、WSLプロダクトマネージャー、Craig […]