Canonical、UbuntuでのNVIDIA DOCA-OFEDの配布を発表

by Canonical on 21 April 2026

Ubuntuを提供するCanonicalは、NVIDIA CUDAツールキットの配布に続き、NVIDIA DOCA-OFEDネットワーキングドライバーをUbuntuに統合して配布することを発表しました。これにより、NVIDIAプラットフォームの活用がさらに促進されます。

NVIDIA DOCA-OFEDは、大規模なAIファクトリーやHPCクラスターで広く採用されている高性能ネットワーキングスタックです。RDMA(リモートダイレクトメモリアクセス)やNVIDIA GPUDirectといった高度な機能により、CPUのオフロード、テールレイテンシの短縮と予測、負荷時におけるスループットの維持を実現します。こうした超低レイテンシで高スループットのデータ転送は、大規模言語モデル(LLM)のトレーニングや複雑な分散シミュレーションの実行に欠かせません。DOCA-OFEDは、サポート対象のNVIDIAネットワークアダプタ用のカーネルドライバー、ユーザー空間ライブラリ、管理ツールで構成されたDOCA-Hostネットワーキングドライバースタックとして提供されます。

データセンターのワークロードが大規模なAIやHPCへと移行する中で、基盤となるネットワークファブリックは重大なボトルネックとなりつつあります。Canonicalは、NVIDIA DOCA-OFEDをUbuntuに直接統合することで、インフラストラクチャアーキテクトや開発者による高速、高信頼性、安全性を備えたネットワーク構築を支援します。

NVIDIA DOCA-OFEDをコマンド1つで導入

これまでシステム管理者は、外部インストーラや複雑な手動ビルドによってネットワーキングドライバーを管理し、OS更新時にはバージョンの競合やカーネルの不一致の問題がよく生じました。

新しいワークフローでは、カーネルのドリフト、ドライバーの非互換性、カーネルやOSのアップグレード後に発生するCIの破損など、一般的な運用上の課題が解消されます。また、Ubuntuのリポジトリを通じてNVIDIA DOCA-OFEDを配布することで、インストールは「コマンド1つ」で済みます。

  • Ubuntuへの統合:NVIDIA DOCA-OFEDはUbuntuのリポジトリに組み込まれるため、ドライバーは常に使用中のUbuntuカーネルに合わせてテストおよび最適化されています。
  • ライフサイクル管理の簡素化:統合により、アプリケーション開発者とシステム管理者は標準的なaptコマンドでネットワーク更新を管理できるため、高性能クラスターのメンテナンスコストが大幅に削減されます。
  • 予測可能な導入作業:企業がネットワークの依存関係を自動化スクリプト内で宣言し、Ubuntuが多様なNVIDIAネットワーキングハードウェアのインストールとハードウェア互換性を管理します。

Ubuntuエコシステムとの高い親和性

Ubuntuは、クラウドとエッジ環境において世界で最も多く利用されているLinuxディストリビューションです。Ubuntuプラットフォームには、次のような信頼性と使いやすさのメリットがあります。

  • 長期サポート(LTS):Ubuntuには、少なくとも5年間のセキュリティ更新が保証されるLTSリリースがあります。
  • 使い慣れたツール:Advanced Package Tool(APT)を使用すれば、オープンソースソフトウェアのサプライチェーンの完全性を損なうことなく、1つの開発者用ワークステーションから何千もの分散ノードまで、さまざまな規模のプロジェクトに対応できます。
  • Ubuntu ProUbuntu Proは、オープンソースのセキュリティ、サポート、コンプライアンスに対応したCanonicalの包括的なサブスクリプションです。信頼性の高いオープンソースリポジトリへのアクセス、厳しいセキュリティ基準に準拠したコンプライアンスプロファイル、最大15年間のセキュリティメンテナンスを提供します。ネットワーキング規格が更新された場合でも、ミッションクリティカルなインフラストラクチャが新しい脆弱性の影響を受けることはありません。

Ubuntu Proは、個人利用の場合はマシン5台まで無料、企業の場合は30日間の無料試用があります。

Ubuntu Proについて

高性能ネットワーキングの運用を持続可能に

高性能ネットワーキングは、目立たないものの現代のデータセンターにおいて極めて大きな課題です。CanonicalはUbuntuでNVIDIA DOCA-OFEDを配布することにより、この問題への対処をサポートします。インフラストラクチャチームが、速度か安定性か、あるいはベンダーの革新性かOSの一貫性かを選ぶ必要はありません。

この統合は、AIファクトリー、HPCクラスター、高速なクラウドプラットフォームの開発と運用の担当者に、クリーンなサプライチェーン、シンプルなアップグレード、OSと並行して進化するネットワーキングスタックを提供します。これにより高性能ネットワーキングは、現代のLinuxインフラストラクチャの扱いやすい主要コンポーネントとなります。

Canonicalについて

Ubuntuを提供するCanonicalは、オープンソースのセキュリティ、サポート、サービスに特化した企業です。ポートフォリオには、極めて小型のデバイスから大規模なクラウド、カーネルからコンテナ、データベースからAIまで、重要なシステムを幅広く含みます。Canonicalは、大手技術ブランド、スタートアップ企業、行政、ホームユーザーを取引先に持ち、すべての皆様に信頼性の高いオープンソースを提供します。

詳細はhttps://canonical.com/をご覧ください。

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