Canonicalが12年間のKubernetes LTSを発表
by Canonical on 14 February 2025
CanonicalのKubernetes LTS(長期サポート)はFedRAMPのコンプライアンスに対応し、ベアメタル、パブリッククラウド、OpenStack、Canonical MicroCloud、VMwareで最小12年のセキュリティメンテナンスおよびエンタープライズサポートが保証されます。
2025年2月 – Canonicalは本日、Kubernetes 1.32以降、12年間のセキュリティメンテナンスとサポートを保証すると発表しました。新リリースは、インストール、運用、アップグレードが簡単な上、トップクラスのオープンソースネットワーキング、DNS、ゲートウェイ、メトリクスサーバー、ローカルストレージ、ロードバランサー、イングレスサービスを備えています。Canonical Kubernetesでは、ユーザーが自分のペースでアップグレードできます。常に最新の状態にしたい場合は4か月ごとに新しいアップストリームリリースを利用でき、長期サポート環境が必要なら12年間の契約があります。
Mark Shuttleworthは次のように述べています。「Kubernetesの定期的なアップグレードは企業の担当者を疲弊させます。しかしCanonical Kubernetes 1.32 LTSを導入すれば、クラスターは12年間セキュリティ更新を受信でき、企業は未来に集中できます。幅広いオープンソースアプリケーションに対応するUbuntu Proと組み合わせれば、オープンソーススタック全体を安心して運用でき、FedRAMPのような堅牢化の規格にも簡単に適合できます。パブリッククラウド、データセンター、エッジまで、そしてサーバー、ワークステーション、コネクテッドデバイスでも、Canonicalを利用すればエンタープライズグレードのコンテナを『導入するだけ』で手軽に利用でき、企業はインフラストラクチャではなくアプリケーションやイノベーションに集中できます。」
Canonical Kubernetesは、マルチクラウドのディストリビューションであり、開発ワークステーション、クラウド、データセンター、エッジ環境で統一された実運用グレードのKubernetes機能を利用できます。MicroK8sとCharmed Kubernetesの今後のリリースはCanonical Kubernetesを基盤とし、やはり12年間のLTSが付属します。お客様はスタンドアロンのCanonical Kubernetes LTSバイナリとコンテナイメージをKubernetesクラスターのオーケストレーションに使用し、Canonicalから完全なエンタープライズサポートも受けることができます。
長期サポートと最新のアップストリームKubernetes
Kubernetesのアップストリームリリースはペースが速く、4か月ごとに14か月のセキュリティメンテナンス付きで新バージョンが公開されます。頻繁なアップグレードは業務を中断させ、メンテナンスにかかる時間と費用も軽視できません。一方で、Kubernetesの頻繁なイノベーションは開発者や新しい導入企業にとって魅力でもあります。
Canonicalは、アップストリームのKubernetesのリリースサイクルとバージョンに合わせ、4か月ごとにKubernetesパッケージの中間リリースを提供します。中間リリースには14か月間のセキュリティメンテナンスとサポートが付属し、リリースからリリースへのアップグレードパスがあります。
またUbuntuと同様、Canonical Kubernetes 1.32 LTS以降、2年ごとにKubernetesのLTSパッケージをリリースします。Ubuntu Proのサブスクリプションにより、これらのLTSリリースは少なくとも12年間はCVEセキュリティ修正を受信します。それ以降もCanonicalはサポートを続け、電気通信やその他の重要なインフラストラクチャで極めて長く使用する場合には、ニーズに応じてKubernetesのリリースにパッチを適用します。
こうしてCanonicalのパッケージとKubernetesに対するLTS保証により、進歩の速い環境や開発者は最新のアップストリームを速やかに取得でき、長年安定した状態を維持する必要のある実運用環境は長期的なメンテナンスを確保できます。
トップクラスのオープンソース
Canonical Kubernetesは、必須機能に対応するトップクラスのオープンソースコンポーネントとともに出荷され、標準のKubernetes抽象化とAPIのみを使用して完全なKubernetes適合を達成します。このためユーザーに手間をかけることなくプラットフォームが新しい実装に進化します。Canonical Kubernetes 1.32 LTSは、Cilium、MetalLB、CoreDNS、OpenEBS、Metrics Serverをデフォルトで装備しています。お客様は必要に応じてこれらのコンポーネントを外すこともできますが、それでもCanonicalの提供する要素はサポートされます。
Canonicalが、一般的なKubernetesのエコシステムサービス(Istio、Cert Manager、OpenTelemetry Collector)の標準化されたコンテナイメージを提供することも可能です。これらも12年間のセキュリティ/サポート保証付きです。お客様は、Everything LTSを通じて他のオープンソースコンポーネントをこのKubernetesエコシステムのポートフォリオに追加するようリクエストできます。
複数の環境にわたるインストールと運用が簡単
DevOpsチームが、アプリケーションの開発や導入のライフサイクルにおいて異なるディストリビューションやバージョンのKubernetesを使用することはよくあります。ワークロードが開発、テスト、本番運用へと進むにつれ、このような環境の違いはトラブル、コスト、ミスの原因となります。
Canonical Kubernetesは、ソフトウェアのライフサイクル全体でシンプルかつロータッチの運用を可能にします。開発ワークステーション環境、小型クラスター、さらに大型で複雑なシナリオでも、同じパッケージが同じAPIを提供します。
シングルノートや小型のマルチノードクラスターの場合、Canonical Kubernetesはノードあたり2つのコマンドでインストールできます。このようなクラスターは、バージョンのメンテナンスライフタイムにわたってセキュリティ専用修正で自動的に更新されるため、エッジでもワークステーションでも手軽なソリューションとなります。
またCanonical Kubernetesは、複雑な環境におけるオーケストレーションによって、カスタムストレージ、ネットワーキング(電気通信の要件に対応するMultusを含む)、GPUを使用したAI/MLトレーニングやモデルサービングに使用できます。さらにJujuを通じたクラスターライフサイクル自動化機能では、他のCanonicalインフラストラクチャのスタックコンポーネントも統合可能です。
CanonicalのKubernetes担当プロダクトマネージャーであるMarcin Stożekは、次のように述べています。「Canonical Kubernetesプラットフォームには、Kubernetesを自分なりの方法で運用できる柔軟性があります。自動クラスターアップグレードを選択することも、長期サポート付きのリリースで長く安定して使用することも可能です。信頼できるセキュリティメンテナンス、ライフサイクル自動化、オープンソースコンポーネントの追加を通じてKubernetesの大きな課題の1つであるインフラストラクチャの複雑性に対処することにより、Canonicalはあらゆるユーザーによるクラウドネイティブプラットフォームの運用を簡素化します。」
提供時期
Canonical Kubernetes 1.32 LTSはすでに提供中で、実運用に対応します。詳細はこちら:https://jp.ubuntu.com/kubernetes
新しいKubernetes製品に関するドキュメントはこちら:https://documentation.ubuntu.com/canonical-kubernetes
Canonicalのインフラストラクチャポートフォリオの詳細はこちら:https://canonical.com/solutions/infrastructure
Canonical Kubernetesのセキュリティメンテナンスとサポートは、Ubuntu Proサブスクリプションでご購入いただけます。詳細は https://ubuntu.com/pro をご覧ください。
Canonicalについて
Ubuntuの発行元であるCanonicalは、オープンソースのソフトウェア、セキュリティ、サポート、サービスを提供します。ポートフォリオには、極めて小型のデバイスから大規模なクラウド、カーネルからコンテナ、データベースからAIまで、重要なシステムを幅広く含みます。Canonicalは、大手技術ブランド、スタートアップ企業、行政、ホームユーザーを取引先に持ち、すべての皆様に信頼性の高いオープンソースを提供します。
詳細は https://jp.ubuntu.com/ をご覧ください。
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